ワーゲンバス生産終了
ブラジルでワーゲンバスの製造が2013年で終了したのはご存知でしたでしょうか?
つい最近まで新車で買えるというのを知らなかった方も多かったかもしれません。
新車並行車を販売しているショップさんもありました。
当社のワーゲンバス仕様はまだまだ作り続けます。
本国ドイツで1979年に生産が終了した後もブラジルでは長きにわたり製造が続けられていました。
各国で違いますがブラジルだと「Kombi(コンビ)という名前で呼ばれていました。
ちなみにアメリカではMicrobus(マイクロバス)」、ドイツではBulli(ブリー)」、
日本だとワーゲンバスが一般的でしょうか。
ブラジルのタイプ2は写真をご覧になればわかるかもしれませんが
水冷エンジンを載せるためにフロントにラジエータグリルが付いています。
エンジンは1.4Lの水冷直列4気筒でガソリンでもエタノールでも使えるようになっています。
ブラジルと言えば世界2位のバイオエタノール生産国として有名ですね。
グリルがボディ同色になっていますとまた違った雰囲気になります。
生産終了の理由は?
生産終了の理由は同国で販売される新車にABSとエアバッグの装着が義務付けられたためです。
時代の流れには逆らえませんでした。
基本設計があまりにも古くこれ以上の改良は断念したようです。
生産終了に伴い『ラストエディション』を600台限定で販売
生産終了にともない水色と白に塗り分けられた最終モデルが600台限定で販売されました。
価格は85,000レアル(現在のレートで392万)
標準仕様の「スタンダード」で50,000レアル(現在のレートで230万)
サイドとリアには生産年数の「56」という数字が入ります。
56年で155万台以上生産されました。
内装も白と水色のコンビ。3人掛けの3列シートの計9人乗車です。
0から600までの限定車シリアルナンバーがつきます。
オーディオはUSBまで装備されています。
フォルクスワーゲン、56年の歴史に“幕を下ろす”ワーゲンバスの広告
「どんな自動車も発売時には大々的に宣伝される価値がありますが、生産終了の時点で(こんな風に)広告を制作される“歴史に燦然(さんぜん)と名を残す自動車”は限られています」
長年ワーゲンバスを愛してくれたファンとともに、社内外の関係者へ向けられた素敵な広告です。
NEWワーゲンバス市販化決定!?
オリジナルのワーゲンバスは生産終了してしまいましたが、新たなワーゲンバスに乗れるかもしれません。
ドイツのAuto Bildというサイトが紹介しています。
そのサイトによれば2011年のジュネーブ国際モーターショーで発表したコンセプトBulli(ブリー)の市販バージョンを開発中とのこと。
ちなみにブリーはドイツ語でブルドックの意だそうです。
ツートンカラーとVWエンブレムがオリジナルのワーゲンバスを思い出させます。
フロントシートもベンチシートになっていて3人づつ前後に計6人乗りとなります。
発表されたコンセプトカーはリチウムイオン電池を搭載する電気自動車。
一回の充電で走行可能距離は300km。最高速度は140km/h。
プレスリリースによると「通常のガソリン/ディーゼルエンジンを搭載することも可能。」
とありますので市販化する車輌は電気自動車ではない可能性もあります。
ボディサイズは3,990×1,750×1,700(全長×全幅×全高)。
元祖ワーゲンバスと比べると一目瞭然ですがそんなに大きくありません。
全高を抜かせばVWゴルフより小さいです。
2001年に一度発表されていた
実はこのコンセプトカー以前に一度発表されています。
フォルクスワーゲンが2001年のデトロイトオートショーで新型「ブリー」として展示されました。
2001年デトロイトモーターショー
3列シートの6人乗り。エンジンは3.2LのV6を想定。
こちらの形のほうがオリジナルのフォルクスワーゲンバスに近いですね。
2011年のものより大きく丸みをおびています。
サーフボードを載せているところがワーゲンバスの雰囲気を出していますね。
後に開発の一時延期が発表されアメリカでの販売は2007年なると発表が出ました。
フォルクスワーゲン社が発表したリリースによれば
「アメリカ向けに専念したしたコンセプトではサイズその他で世界市場で競合できない。」とあり当初より小型化して販売されることが予想されました。
ところが2007年になっても量産化されず、ようやく2011年のジュネーブショーにて熟成された上で改めて新型「ブリー」として登場したという流れです。
今度こそニューワーゲンバスが出るかもしれないですね。
デザイン的には賛否両論あると思いますが、新車で乗れるワーゲンバス楽しみです。
個人的にはやはり丸目で登場して欲しいです。