オートクライン 2005年12月号にパイクが掲載されました。
懐かしの旧車をイメージして作られたそのデザインは、
西海岸の風を切って走る
多くのクルマがそうであるように、この「モデスト」アルトの最大の特徴もフロントマスクであることは言うまでもない。
未だかつてないほど大きく開けられたフロントグリルや丸目のヘッドライト、バンパーなど全てパオを意識して作られている。
特筆したいのはフロントグリルに付けられたエンブレム。
アクセサリーの作り方としては今や時代遅れになりつつある砂型鋳造の方式をとっている。
「フルっぽさを出したかったんです」とは田中氏が本物志向であることを窺わせる一言。
メッキパーツを多く使いアメリカンな演出も忘れていない。
モデスト田中氏曰く「パオが作りたい」との思いが先にあったという。そう考えベース車を探しているところへスズキアルトが飛び込んできた。
ベース車にアルトを選んだ理由として「ヘッドライトとボンネットの関係」があったようだ。パオの特徴であるヘッドライトのボンネットへの食い込み。
この模写がボンネットカバーの縦に入ったプレスラインともあいまって見事に完成されている。
またボディとバンパーの連結部分にも注目してもらいたい。ボディに刻まれたラインをしっかりと継承している流れは、真面目な作り込みを現している。
完璧すぎるデキの難点は改造車に見られない事だとか。