ホーム>こだわりの車 制作ブログ>エブリィ リコール 改善対策しました。

こだわりの車 制作ブログ一覧

エブリィ リコール 改善対策しました。

2014.11.18 | 修理


新聞その他報道でご存知かと思いますが現行型スズキエブリィにリコールが出ています。

対象となるのは、スズキ『エブリイ』、マツダ『スクラム』の2車種です。
2005年8月6日~2010年3月18日に製造されたもので計45万3225台にものぼります。
 
台数が多すぎて対策部品がなかなか入りませんでしたが、ようやくスムーズに入ってくるようになりました。

スズキのディーラーでもリコールの作業で忙しく、一般の点検・整備もかなり時間がかかっています。
 
不具合の内容はエアコンの外気導入口の構造が不適切なため、雨水がブロアファンモータ部に浸入します。
モータの軸受け部が錆びて固着するものがあり、ブロアファンモータが停止してデフロスタが作動しなくなります。

*ブロアファンモーターとはエアコンの送風ファンを回すモーターのこと。
*デフロスタとは正面ガラス結露を防止し、運転者の視界を確保するための装置。
 
また、マニュアルエアコン仕様車においては、ブロアファンモータの回転を制御する、抵抗ユニット内の温度ヒューズの仕様が不適切なため溶断せず、最悪の場合、抵抗が過熱して火災に至るおそれがあります。

オートエアコンが付いているグレードのエブリィワゴンはリコール対象外となります。
 

 
こちらは先日行ったエブリィバンのリコール対策の様子です。

エブリィ リコール対策
ボンネットフードにキズをつけないよう慎重にワイパーアームを外します。カウルトップガーニッシュを外します。
ガラスのすぐ下の黒い部品です。

ピコットは後々の作業性が悪くならないよう設計されています。
 
エブリィ カウルトップ
外した写真です。
 

エブリィ リコール
カウルトップガーニッシュを外しましたが、ベントシーリングパネルカバーが付いていません。
既に付いている車輌もありますが、こちらには未対策でした。

ベントシーリングパネルカバーが付いていても樹脂ナットが奥まで押し込まれていないことがあります。
他には樹脂ナットにガタ、損傷があり水が侵入してしまった例もあるようです。
 
*ベントシーリングパネルカバーとは外気導入口から雨水が入ってこないようにするカバー。
 
ベントシーリングパネルカバー
こちらは対策品のベントシーリングパネルカバーを付けた様子です。

この箇所に関してはこれでカウルトップガーニッシュを元に戻して完了です。
 

 
ブロアモータ点検
次にブロアモータ内への水の侵入を点検します。

ブロアモータ取付のネジを取外し、サビが出ていないか確認します。
 

ブロアモータ ネジ
サビが出ていませんでしたので、今回はブロアファンモータの交換をしなくて大丈夫です。
 

エブリィ レジスタ
次にレジスタを外します。
コイル式でしたので要交換部品です。

*レジスタとはエアコンの風量を調節するための電気抵抗体。
 
プレート式のレジスタに交換して、全ての作業完了です。
 
当社でもリコール対策行っております。(要予約)

作業時間は30分~60分ぐらいです。

対象者の方はお気軽にご相談ください。
 


| トップへ |

PAGE TOP