カスタムカー2005年10月号にパイクが掲載されました。
以下 本文です。
知られざるアルトの素質を見抜いて人気者パオのマネっこは大成功!
旧型サンバーのVWバスキットやバモスのステップバンキットなど、化けキットの開発に意欲を燃やすモデストが、またまたやってくれましたー、の第3段!今回のネタは日産が’89年に送り出したパオ。
パオのように小柄で個性的なクルマを新車で作れないものかと田中社長が思案していた折、偶然目にしたアルトに一目ぼれ。「コイツをいじればパオっぽくなるかも!」と開発を決意した。
ボンネットラインやフェンダーのプレスライン、ヘッドライトの位置など、両車の酷似点を考慮しつつ開発した化けキット-その名もパイク-は、パーツの完成度やボディとのフィット感にこだわりつつ、パオのエッセンスをバランスよく盛り込んだ秀作モノ。
かぶせタイプのボンネットでフォルムを整えたフロントセクションは、ノーズにモロにパオを彷彿とさせる菱アミ基調のグリルをコンビネーション。
その周辺には、パオお約束の丸目をインストールするほか、内側に向かってアールするバンパーおよび、見た目メタル風のFRPバンパーガードなどをジョイント。
グリル両端にMINIの汎用ウィンカーを備えれば、「いかにも!」な姿に早変わりであ~る。
一方のリアセクションにも、アウターヒンジ&タテに流れるプレスラインなどを再現したかぶせタイプのリアゲートを中心に、3連丸テールを演出するテールレンズカバーや、フロント同様の内巻きバンパー&メッキ風バンパーガードら、パオ風情むらむらのキットパーツが目白押し。
好みに応じて、ボディにウッドモール+ウッドペイントなんていうアレンジを施せば、ちょっぴりアメリカンな気分まで楽しめちゃう!というカスタムベース的素性も◎。
ますます脂が乗ってきたモデスト再生工場の手腕とチャレンジ精神に、一同、きをつけー、礼っ!
元ネタはこれ!日産のパイクカー パオ
初代マーチをベースとした日産のパイクカー第2段として、1989年に販売されたパオ。
鉄板むき出しをイメージしたワイルドさと、都会的なオシャレさを同居させたデザインが人気で、3ヶ月限定販売だったにもかかわらず、生産数は3万台を超えている。
いまだに人気のあるパオだが、中古車もかなり古く程度が悪いこと、このような背が低くレトロなイメージの現行車がないことが、今回の化けキットの開発の出発点となった。